現在、アパレル店長で農家に転職したいかもと考えてる人のために、両方の仕事を比較しつつ、私の感じた、得たものと失ったものについて書いています。
農家になって得たものは時間・技術で、農家になって失ったものストレス・お金・不安
結論→ストレスから解放されたいなら農家は最高だけど、今すぐお金を稼ぎたいなら農家ではない。
30代で6年間勤めたアパレル店長を辞めて、実家の農家にUターンしました。
30代でアパレル店長から農家に転職して得たもの
アパレル店長から農家に転職して得たものは2つ
- 時間
- 技術
アパレル店長と農家の仕事を比較しつつ具体的に説明します↓↓
【得たもの①】時間
アパレルの店長職に比べて農家は圧倒的に時間に余裕があります。
その理由は2つ
- 拘束時間
- 規則正しい生活
拘束時間について
アパレル店長の仕事の実労働時間は8時間くらいですが、拘束時間は9時間30分くらいです。
労働基準法が厳しくなったとはいえ、ハイシーズンとか欠員が出るとオープンからクローズまでやる店長も少ないくないと思います。
つまり、11時間拘束される+通勤時間ですから、1日の半分を仕事に使う店長もいます。
また、休日でもお店から電話がかかってきて、業務の対応やらクレーム対応やら・・・色々と時間を取られることも多々あります。
拘束時間が2時間減るだけで、こんなに余裕ができるのかと実感しています。
規則正しい生活について
アパレル店長の場合は、シフト制で早番や遅番、中番など出勤時間が異なるため、不規則な生活リズムになりがちです。
そのため、休日はお昼まで寝てるなんてことも←私はそうでした。
それが、農家になると早寝早起きの規則正しい生活になるので、休日でも朝早く目が覚めて、充実した休日を過ごせます。
【得たもの②】技術
農家って肉体労働ですが技術職でもあるんです。
農作物をつくる技術が身につきます。
アパレル店長も接客・販売・マネージメント・マーケティングなど色々な技術を身につけます。
ですが、アパレル店長を続けて40歳になった自分を想像したら怖くなりました。
しかも、転職しようと思ってもまったく役に立たない技術・・・
尻すぼみなアパレル業界の抽象的な技術より、将来性がある農家の具体的な技術の方が安心感はあります。
30代でアパレル店長から農家に転職して失ったもの
アパレル店長から農家に転職して失ったものは3つ
- ストレス
- お金
- 不安
失ったというよりは無くなったものです。
アパレル店長と農家の仕事を比較しつつ具体的に説明します↓↓
【無くなったもの①】ストレス
1番無くなったと感じるのがストレス
なぜなら、アパレル店長が1番関わるのが人間で、農家が1番関わるのは自然だからです。
アパレル店長のストレス
アパレル店長が感じる人間関係ストレスは大きく分けて3つだと思います。
- 自店のスタッフ
- お客様
- 上司
この3つの人間関係ストレスは農家になると無くなるor圧倒的に減ります。
うちの場合は家族で営む農家なので、自店のスタッフと上司というのは家族になるので、面倒な人間関係はありません。
大きな農家に就職した場合は、会社なので上司やスタッフといった人間関係は生まれます。
お客様に関しては直接関わることはなくなりました。
直売や飲食店に卸す場合はお客様と関わることになります。
とはいえ、1日に何十人〜何百人のお客様と関わらなくなるのでストレスはなくなりました。
農家のストレス
農家になると人間関係のストレスが無くなるor圧倒的に減りますが、農家ならではのストレスはあります。
それは、天候です。
農家が1番関わるのが自然と前述しましたが、天候に左右される仕事なので、ストレスを感じることがあります。
例えば、長雨でまったく仕事が進まないとか、高温多湿の日が続いて野菜に生育障害が出るなどといったことはよくあります。
ちなみにこのストレスに関しては既に慣れてました。
あとは、天候によって野菜の出来具合が変わるので、野菜の価格も変動します。
市場に出荷している農家は自分で野菜の値段を決められないので、ストレスを感じるかもしれません。
【無くなったもの②】お金
手取りの給料は減りました。
私の場合は手取りで月に5万くらい減っています。
アパレル店長の年収
アパレル店長の年収は300万〜400万くらいだと思います。
私の場合も、インセンティブとかで変動はありましたが、大体340万に届かないくらいでした。
※ボーナス無し
農家の年収
農家の所得は農林水産省の推計を見ると平成30年度が198万円。
※酪農や養鶏なども含まれるています
ちなみに、畑作の所得平均は317万円で、ハウスなどの施設野菜作の所得平均は544万円でアパレル店長を大幅に超えます。
あくまでも平均なので、稼いでる農家はめちゃめちゃ稼いでるし、赤字の農家もいることも事実です。
農家の求人を見ると、正社員で年収240万くらいが相場ですかね。
詳しく知りたい方は農林水産省のホームページをご覧ください。
※めっちゃ見にくいです。
【無くなったもの③】不安
前述した項目と内容はかぶりますが、将来的な不安からは解放されました。
なぜなら、アパレル業界は尻すぼみで不安しかなかったからです。
それに比べて農家は将来性がある仕事だと思います。
アパレル業界の将来性について
アパレル業界は私が勤めていた時でさえ、大手企業のブランド閉鎖や大規模なリストラなど悪いニュースをよく耳にするくらい景気が悪かったです。
私が勤めていた会社は業績が悪くなかったものの、一時期を境に店舗数が増えなくなりました。
よっぽど好調な会社でやっと店舗数を増やせる時代だったんですね。
これはアパレル業界に限った話ではないと思いますが・・・
キャリアップが見込めない=年収アップが見込めない
更に、いくつまで店長やるの?という不安に苛まれます
40歳で20代前半のアルバイトスタッフと戯れているところを想像したらゾッとします。
今、こんな不安に苛まれているアパレル店長はめっちゃいると思います。
農家の将来性について
農家は第一次産業で野菜や果物を生産しているので、人間がいなくならない限り胃袋があるので、一定数は消費されていきます。
また、日本全国の農家の平均年齢は65歳と高く、後継者不足によって廃業する農家が多い一方、近年の法改正によって新規参入してくる企業があったり、法人化してバリバリ稼いでる農家もいます。
そもそも、法改正されるまでは法人化もできなかったし、勝手に農地の売買もできないくらい手付かずの業種でした。
やっと、農業界に新しい風が吹き始めたところですが、まだまだ伸びしろがある業界ということです。
切り口を見つけても具現化するのは難しいですが・・・
こんな感じで農家の将来性は明るいと思っています。
【まとめ】ストレスから解放されたいなら農家!今すぐお金を稼ぎたいなら農家ではない!
30代でアパレル店長から農家に転職して得たもの
- 時間
- 技術
ぶっちゃけ規則正しい生活リズムになったのが、得たものの中では1番大きい。
睡眠時間が同じ8時間でも2時に寝て10時に起きる8時間と、23時に寝て7時に起きる8時間では、圧倒的に後者の方が体が楽です。
30代でアパレル店長から農家に転職して無くなったもの
- ストレス
- お金
- 不安
ぶっちゃけ得たものより無くなったものの方が影響あると実感しています。
アパレル店長とはいえ中間管理職なんで、色々な人の間に挟まれて気を使ってたんですね。
当時はあまり感じてませんでしたが、農家になってわかりました。
30代でアパレル店長から農家に転職して心の余裕を手に入れたので、今までできなかったことにチャレンジしていこうと思っています。
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