野菜の発芽率を上げるために理解しておきたいポイント3つ【家庭菜園】
家庭菜園初心者
発芽率80%の野菜の種を播いて3週間たったのに、全然発芽しないのはなんで??
そのような質問にベランダ菜園士の資格を取得した農家が答えます!
この記事では、種を播いたのに発芽しないということがないように野菜の発芽率を上げる3つのポイントについて書いています。
記事後半では種の有効期限と保存方法についても書いています。
この記事を読めば失敗しない種まきで発芽率を上げることができるでしょう。
野菜の発芽率を上げるために理解しておきたいポイント3つ【家庭菜園】
発芽率とは、播いた種のうち何%が発芽しますよ。という数値です。
例えば、プランターに種を10個播いて、発芽したのが8個なら発芽率80%になるということです。
でも、野菜の種の袋には発芽率65%以上と記載されているのに、待てど暮らせど1つも発芽しないんですけど・・・
それは、野菜の種が発芽するために必要なポイント3つを理解できていない可能性があります。
野菜の種が発芽するために必要なポイント3つ
- 温度
- 光
- 水分
この3つのポイントをおさえれば失敗を回避して発芽率を上げることができます。
聞いたことがあるポイントだと思いますが、勘違いしていることがあるかもです。
発芽率を上げるポイント①温度【発芽適温】
野菜の種にはそれぞれ発芽適温という発芽に適した温度があります。
種の袋の裏側に発芽適温○○度という記載があるはずです。
発芽適温は気温のことではなく地温のことです。
例えば、発芽適温20℃と書かれている野菜の種は発芽するために必要な地温が20℃前後ということになります。
昼間と夜間では気温差が大きい訳ですし、地温を一定に保つのは素人的には難しいですよね。
なので、あまり気にしなくて大丈夫ですwww
種の袋の裏側に記載されている地域と種をまく時期を守ればおおよそ発芽適温はクリアできます。
発芽率を上げるポイント②光【好光性種子と嫌光性種子】
野菜の種を播いたら土を被せるイメージを持っている方も多いと思いますが、全ての野菜が当てはまる訳ではありません。
ここを勘違いされている方も多いのではないでしょうか?
発芽に光が関係する3つの分類
- 発芽するために光が必要な好光性種子(こうこうせいしゅし)
- 発芽するために光が必要ない嫌光性種子(けんこうせいしゅし)
- 発芽するために光が関係ない種子
例えば、好光性種子のパクチーの種に土を被せて光が届かないようにしてしまったら発芽しないということです。
好光性種子の野菜一覧
- レタス
- 春菊
- ニンジン
- ゴボウ
- バジル
- シソ(大葉)
- ミツバ
- パクチー
嫌光性種子の野菜一覧
- ネギ
- タマネギ
- ニラ
- ダイコン
- ナス
- トマト
- トウガラシ
- ウリ科類
光が発芽に関係ない野菜
- とうもろこし
- インゲン豆
- エンドウ豆
- ソラマメ
- ほうれん草
- フダン草
これから播く野菜の種はどの分類に属するのか知っておくことで失敗を回避して発芽率を上げることができます。
発芽率を上げるポイント③水分
野菜の種を発芽させるためには水分が必ず必要です。
種の袋の中で休眠状態にあった種は水分を得ることで目を覚まし動き始めます。
ここで注意点です。
発芽に向けて休眠から動き始めた種は、発芽するまで水分を切れさせてはいけません。
乾いた状態が続くとすぐに枯れてしまい発芽能力を失います。
種を播いてから発芽するまでは、土が乾いていないか毎日チェックして乾いている場合は水をあげることで失敗を回避して発芽率を上げることができます。
野菜の種の適切な保存方法で発芽率を上げる
上記3つのポイントをクリアしていても有効期限が過ぎていたり、保存状態が悪い種の場合は発芽率を上げることはできません。
しかし、プランター栽培や家庭菜園では1度の種播きで種を全て使い切るのは難しいはずです。
残った種は保存しておいて来年使おうと思いますよね。
そこで、野菜の種の有効期限と適切な保存方法について解説します。
野菜の種の有効期限について
種の袋の裏側には有効期限が記載されています。
種の有効期限が過ぎたからといって発芽率0%になる訳ではありません。
しかし、有効期限を過ぎれば過ぎるほど発芽しなかったり発芽が揃わなかったりします。
また、野菜の種類によっては有効期限が2年過ぎていても発芽率が落ちない種類もあれば、有効期限が1年過ぎたら全く発芽しない種類もあります。
これに関しては、有効期限を過ぎた種を播いて検証するしかありません。
私の知っている範囲の野菜を紹介します。
有効期限内ではないと発芽しない野菜
- エダマメ
- スイートコーン
- シソ
- レタス
- スイカ
- モロヘイヤ
有効期限が1年過ぎても発芽する野菜
- キャベツ
- ブロッコリー
- パセリ
- セロリ
- トマト
有効期限が2年過ぎても発芽する野菜
- ほうれん草
- ダイコン
- カブ
- ハクサイ
- 春菊
- ニンジン
- オクラ
- きゅうり
- ナス
- かぼちゃ
- 菜っ葉類のほとんど
- エダマメ以外の豆類
このように有効期限が過ぎても発芽する野菜の種はたくさんあります。但し、適切な保存状態を保たなければいけません。
野菜の種の適切な保存方法について
野菜の種の適切な保存方法は空気に触れないように密封して冷蔵庫にいれます。
開封済みの野菜の種はもちろんですが、開封していない野菜の種も冷蔵庫に入れておきましょう。
開封していない野菜の種も常温で長時間おかれていると発芽率が落ちますし、高温にさらされるとすぐに発芽率が下がる種もあります。
先日、有効期限が8ヶ月過ぎているルッコラの種(発芽率65%)をプランターに播きましたが、発芽率はほぼ100%でした。
その時の記事はこちら↓↓
【まとめ】発芽率を上げるためには野菜の種を理解する
発芽率を上げるためには、自分が播きたい野菜の種はどのような性質か知る必要があります。
野菜の種が発芽するために必要な3つの要素
- 発芽適温
- 好光性種子or嫌光性種子
- 水分
3つのポイントを的確に抑えて種を播くことで発芽率を上げることができます。
また、種の鮮度(有効期限)と保存状態も発芽率を上げる大切な要素となります。
しかしながら、家庭菜園様やベランダ菜園用に半分サイズの種が販売されていればいいなと思います…
コメント
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