レモン(リスボン)を植木鉢で農家が育てて収穫するまで【1年目】
この記事は、農家でベランダ菜園士の資格を取得した筆者が、レモン(リスボン)を植木鉢で育てる様子を記録した記事です。
ホームセンターで買ったレモンの苗から1年目でレモンを収穫する栽培記録なので、これからレモンを植木鉢で育てようと思っている方や育てている方は参考にしてください。
レモン(リスボン)を植木鉢で農家が育てて収穫するまで【1年目】
まず、レモンを育てようと思ったキッカケは3つ
- 家で飲むハイボールにレモンを入れたい
- スーパーで売ってるレモンは外国産が多い
- 国産レモンは価格が高く手に入りにくい
私はお酒が好きで家で晩酌する時にハイボールをよく飲みます。
ソーダストリームを手に入れたのでレモン風味の炭酸水とはおさらば。でも、やっぱりレモン味が欲しい。
しかし、スーパーで売ってるレモンは外国産がほとんどで、海外ではどんな農薬をどれだけ使ってるのか不明でちょっと不安。
国産レモンは手に入りにくいうえに価格も高い。
ということで、レモンを育てて収穫しよう!となりました。
地植えではなく植木鉢で育てようと思った理由は2つ
- レモンは寒さに弱い
- 観葉植物としても楽しみたい
レモンは寒さに弱く冬を越させるのが少し難しいため、植木鉢なら冬場は室内に移動することができる。
また、レモンは常緑果樹といい冬でも緑色の葉っぱを茂らせているため観葉植物としても楽しむことができます。
植木鉢で育てた方が発信する価値がありそうですよね笑
地植えの方が木が大きくなって収穫量も上がりますが、それなりに広い庭が必要なので地植えできる人は限られちゃいます。
ということで、レモン(リスボン)を植木鉢で農家が育てた栽培記録です。
苗を購入【4月26日】
カインズホームに野菜の苗を買いに行ったら、花が咲いてるレモンの苗を発見!即決でした。
花が咲いてるということは1年目で収穫できる
という安易な考えです。
リスボンという品種。ちょっと調べたら日本ではメジャーな品種で、国産レモンのほとんどがリスボンみたいです。
植木鉢に定植【4月30日】
植木鉢と土と鉢底石をゲットしたので定植。
植木鉢は保温性や保湿性がある素焼きかテラコッタが良いという情報を入手したので、直径30㎝のテラコッタ植木鉢をAmazonでゲット。
テラコッタを選んだ理由は素焼きよりも響きが可愛いからwww
土はいつものゴールデン粒状培養土14ℓをAmazonでゲット。今回は野菜用ではなく観葉植物用を使います。
アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
アイリスオーヤマの鉢底石5ℓをAmazonで購入。使うのは1ℓくらいなのでめっちゃ余ります。
定植作業は野菜の苗を植える時と同じようにやりました。
実際に行った定植作業の手順
- 苗ポットに水をたっぷりあげる
- 植木鉢を洗う
- 鉢底石を底に敷き詰める
- 培養土を鉢の半分くらいまでいれる
- 苗をポットから出して鉢に入れる
- 接木部分の下までいっぱいに培養土を入れる
- 水をたっぷりあげる
土の表面が乾いたら水をあげています。
花が咲いている時は水切れしないように注意が必要
摘花【5月3日】
レモンの花って少し甘い香りなのでインスタにいい香り〜とupしたところ、レモンを栽培してる人から『花は木の成長のために全部落としました』とコメントが!
確かに!こんな小さな木にレモンが沢山なる訳ないかw
ということで、私も花を全部落とすことに!
でも、1つもレモンを収穫できないのは嫌なので、ガクがレモンになってる子は残すことに。
とりあえず4つ残して花は全て摘みました。
摘果【5月26日】
残したチビレモン4つですが、2つは大きくなって2つは小さいまま。
成長速度が遅い2つは摘果して大きくなってる2つに全力を注ぐことにしました。
やっぱり木が小さいので2が限界なのかな…
春の追肥【5月28日】
定植から1ヶ月経ったので追肥をしました。
100均で買った油カスを10gくらい株元にまいてあげました。
有機肥料なので効果が出るまで時間がかかるけど、長期間効果が期待できるので油カスをチョイスしました。
アゲハ蝶のタマゴ発見【6月12日】
追肥の効果なのか気温が高くなってきたからなのか、チビレモンが大きくなって新芽が出てきました。
気温が上がってきたということは、虫の活動も活発になるということ。
柑橘系の天敵の害虫といえばアゲハ蝶。
アゲハ蝶は柑橘系の葉の裏にタマゴを産んで、幼虫はサナギになるまで葉っぱを食べ続けます。
そんなアゲハ蝶が一生懸命にタマゴを産んでる様子を確認。
ちゃんと柔らかい新芽を選んでタマゴを産んでおられます。
食物連鎖の頂点に立つ人間をあなどってはいけません。これを手で取って駆除できます。
この頃から日差しが強くなり気温が30度を超えるようになってきたので、天気が良い日が続く時は毎朝水をあげています。
混み合ってきたので剪定【6月23日】
この写真の黄緑色の葉っぱが最近出た新芽です。
混み合ってますね。本当はもっと早い時期に剪定すると思うんだけど、このままじゃ良くないので剪定します。
剪定する理由は2つ
- 高温多湿の夏に向けて風通しを良くする
- 枝の本数を限定することで、残した枝に養分が行き渡り成長を促す
とにかく、元気に成長してもらいたいので剪定します。
直感的に残す枝は3本かなと思ったので、元気な枝を3本残して剪定しました。
かな〜りスッキリしました!!
最後に水をたっぷりあげて終了。
今後の成長に期待です!!
ぐんぐん成長中【7月22日】
残したレモンは大きくなり、新芽が出てきました。
暑い時期の成長スピードはかなり早いですね!
この頃は毎朝のように水をあげてます。
2回目の剪定【8月2日】
新芽が伸びて茂っているのがお分かり頂けるでしょうか?
今回、剪定する目的は果実に栄養をたっぷり届けるためです。
なぜなら、新芽の成長に体力を使ってしまって果実が大きくならなかったら嫌だから。
なので、大きいレモンの木であればこの時期の剪定は必要ないかと思います。
しかも、来年の春に成長した新芽に花が咲くはずなので、ここで剪定してしまうと来年のレモンが取れない可能性があります。
あくまでも今回は、1年目の苗でレモンが収穫できるか検証してるので、果実に全力を注ぎます。
心を鬼にしてズバッと剪定!
スッキリして風通しと日当たりが良くなりました。
秋の追肥【9月25日】
秋に行う追肥は果実の成長に関わる大事な追肥です。
今回はアマゾンで2500円で購入した柑橘果樹用の固形肥料を使いました。
ハイポネックスジャパン 肥料 ハイポネックス 錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用 30錠
固形肥料の特徴はゆっくりと長く作用することです。
水をあげる度に少しずつ肥料分が土に流れ出る仕組みです。
10号の植木鉢なので用法容量を守って4つあげました。
最後に水をあげて完了!!
その後はいつも通り土の表面が乾いていたら水をあげます。
レモン1個目収穫【10月21日】
2個実っていたレモンのうち1個を緑色の状態ですが収穫しました。
理由は、関東の気温だと黄色く色付かないという話を聞いたから。
私は千葉県船橋市に住んでいますが、隣の松戸市に有名なレモン農家さんがいて、その方はこの地域では黄色くならないので緑色の状態で収穫して販売しているとテレビで見ました。
しかも、その緑色のレモン直売所はとても人気があるとのこと。
なので、1個だけ収穫してもう1個は本当に色付かないのか検証してみます。
ちなみに、収穫した緑色のレモンは酸っぱいながらほのかに甘さがある味わいで想像以上に美味しかったです。ハイボールにいれてたいらげましたw
かすかに黄色くなってきた?【10月29日】
黄色くなるか様子を見ていた残した1個のレモンはかすかに黄色くなってきました。
よく見ると日が当たってるところから黄色くなってる様子。
黄色くなるかも?
レモン2個目収穫【11月29日】
なんと、しっかり黄色くなりました!!
手のひらサイズでやや小さめですがちゃんとしたレモンです。
切ってみると水分たっぷりで甘い香りがします。
試しに1切れ普通に食べて見てビックリ!!
みかんよりちょっと酸っぱいかなくらいの酸味で甘味の方がよく感じられます。
はじめて完熟レモンの味を知りました。
【まとめ】カインズで買ったレモン苗は1年目で収穫できる
カインズで1000円くらいで販売されていたレモンの苗木を買って植木鉢で育ててみた結果、1年目で完熟レモンを収穫して食べることができました。
ぶっちゃけ、1年目で収穫できるとは思っていませんでした。
今回のポイントは4つ
- 花が咲いてる苗を買ったこと
- 大きい植木鉢に鉢替えしたこと
- 剪定
- 追肥
花が咲いてるリスボンの苗を見つけたら、その年にレモンを収穫できる可能性が高いです。
また、木にたっぷり栄養がいくように鉢替え・剪定・追肥をしてあげればレモンを収穫できる可能性が上がります。
本当は1年目は木を大きくすることに専念させるためにレモンを実らせない方が、2年目以降の収穫量が上がるはずです。
1年目にレモンを収穫すると2年目は木が疲れてうまく収穫できないと思うので、私はもし花が咲いても全て摘花して木の成長に全力を注ぎます。
今回アマゾン使ったアイテム
アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
ハイポネックスジャパン 肥料 ハイポネックス 錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用 30錠
追記↓↓
寒さが苦手なレモンの冬越しについて
日当たりの良い室内がベストですが、外でも冬越し可能です。
外で冬越しする場合のポイントは2つ
- 日当たりが良い場所
- 北風をかわす場所
日当たりが良い場所はわかりやすいと思いますが、北風をかわす場所というのは、北側に壁がある場所です。
私はこんな感じで北側に壁があり、南側から日が差すところに置いてます。
ちなみに、ここはDIYで建てた野菜の直売をする小屋で、自動販売機で新鮮野菜が買える直売所になってます。
そこで、レモンは観葉植物として活躍してますw
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