ベランダ菜園を始めたい人
ネギには色々な種類があるけど、どの品種が育てやすいのかな?
ベランダ菜園初心者でも育てやすいおすすめの品種はないですか?
このような疑問にネギ農家が答えます。
ベランダ菜園初心者でも簡単に育てられるネギの品種はたくさんあります!
そのなかでも、プランターで育てやすい品種を特徴別に5つ厳選しました。
知識0の初心者で「どの品種を選べばいいかわからない!」と思っている方は、このなかから選べば問題ありません。
初心者でも簡単!ベランダ菜園に向いているおすすめのネギ5選
ベランダ菜園に向いているネギの種類は葉ネギです。
葉ネギのなかでもベランダ菜園初心者におすすめの品種
- 小春ネギ
- 小夏ネギ
- 浅黄系九条ネギ
- 博多九条ネギ
- 鴨頭ネギ
どれもプランターで栽培しやすい品種です。
では、それぞれ詳しく説明して行きます。
初心者でも簡単に育てられるおすすめの葉ネギ5選を解説
特徴と栽培する時の注意点を品種ごとに解説します。
小春ネギ
秋からベランダ菜園をスタートさせようと思っている方におすすめの品種です!
小春ネギは京野菜で有名な九条ネギ系統のF1品種
※F1品種とは異なる品種を交配してできた1代目
周年栽培が可能な品種ですが、特に寒さに強いので冬の栽培に向いています。
風味が良く簡単に育てられるのが特徴
播種時期
秋がおすすめ!9月末〜11月いっぱい
小夏ネギ
春からベランダ菜園をスタートさせようと思っている方におすすめの品種です!
小夏ネギは耐暑性に優れているため、夏の栽培に向いています。
生育が旺盛で収量が多く、風味・味ともに良いです。
夏野菜は別ですが、日本の夏は野菜にとって有害といえるほど暑いです。
暑さ対策が必要ですが、初心者の方には一苦労だと思います。
一番簡単にできる暑さ対策が、暑さに強い品種を選ぶことです。
実際にうちも暑さに強い品種を選んで栽培しています。
播種時期
4月〜6月いっぱいまでと9月〜10月
浅黄系九条ネギ
一度は耳にしたことがある京野菜の代表格『九条ネギ』
ベランダで育てられます!
耐暑性に優れいているため、夏の栽培に向いています。
分けつ性に優れているため収量が多い品種。
葉・鞘ともに細身で柔軟なので、プランター栽培に向いています。
播種時期
5月〜10月まで 5月〜6月がおすすめ!
博多九条ネギ
周年栽培ができて美味しい九条ネギです!
なんと耐暑性・耐寒性ともに優れている品種なので、周年栽培にも向いています。
分けつ性に優れて収量が多く、食味・香りともに評判が良い品種です。
播種時期
1年通して可能 7月〜10月がおすすめ
鴨頭ネギ
高温期と低温期の伸長力が旺盛のため周年栽培に向いています。
耐暑性・耐寒性ともに優れた小ネギ専用種で、食味・香りともに上々。
極端な立性とうたわれる程、葉折れや倒れることが少ないので、ベランダ栽培に1番適した品種と言えます。
ベランダ菜園初心者に1番向いている葉ネギだと思います。
播種時期
1年通して可能 4月〜7月がおすすめ!
よし!育てる品種も決まったし、いよいよベランダ菜園を始めるぞ!!という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
長ネギはベランダ菜園に向いていません。
お気付きの方もいるかと思いますが、ベランダ菜園におすすめのネギは全て葉ネギです。長ネギはベランダ菜園に向いていません。
長ネギとは別名根深ネギと言い、関東以北ではスーパーの野菜コーナーでよく見かける、白い部分を食べるネギです。
長ネギがベランダ菜園に向いていない理由
- 栽培期間が長い
- 収穫は一度だけ
- 土寄せを繰り返して白い部分を作らなくてならない
栽培期間が長いというのは品種によっては葉ネギでも当てはまりますが、栽培期間が長いのに収穫は一度だけというのは、なんとも味気ない。
そして、長ネギがベランダ菜園に向かない最大の理由は土寄せを繰り返して白い部分を作らなくてならないことです。
一般的な長ネギの栽培方法
まず深さ30㎝程に掘った条に苗を植えていきます。
その後、成長に合わせて土を寄せていくことによって茎の部分を埋めて白くします。
その回数およそ5回。深さ30㎝に植えた苗が収穫する頃には総丈が胸くらいになります。
つまり、プランター栽培する場合は最低でも深さが50㎝くらいあるプランターが必要ということになり、物理的に不可能に近いです。
長ネギを育てたい場合は畑で栽培するしかありません。
【種or苗】どっちを選べばいい?メリットとデメリット
これからベランダ菜園を始めようと思っている方で『種から育てる』or『苗から育てる』で悩んでいる方もいると思います。
葉ネギの場合は『種から育てる』方がおすすめです。
それぞれメリット・デメリットがあるので詳しく解説します。
なぜ種と苗が販売されているのか
ホームセンターやスーパーの店先で野菜の苗が販売されているのを見たことがある方も多いと思います。
その後に種コーナーを見ると、さっき販売されていた苗の種が販売されている・・・
どっちを買えばいいの?ってなりますよね。
種と苗の販売パターンは主に3種類です。
- 種が販売されていて苗が販売されていない
- 苗が販売されていて種が販売されていない
- 種も苗も販売されている
まぁ、当たり前の3パターンですが、それぞれ理由があります。
種が販売されていて苗が販売されていない野菜
まず、種が販売されていて苗が販売されていない場合は、栽培期間が短い野菜か移植に向かないというケースが多いです。
苗を購入してから10日で収穫できるなら、買った方がいいですよね。
移植に向かない野菜とは主に直根性の野菜です。
※直根性とは太い根っこがまっすぐ下に伸びる野菜です。
種から育てる方が向いている主な野菜
- 小松菜
- ほうれん草
- ラディッシュ
- 大根
- ニンジン
苗が販売されていて種が販売されていない野菜
苗が販売されていて種が販売されていない場合は、種から育てるのが難しいケースが多いです。
その代表例は家庭菜園でも定番的な存在のミニトマトです。
ミニトマトは温暖な気候を好むため種から育てる場合、気温20℃は必要です。
気温20℃というと5月後半でも夜は下回る時があるくらいの時期でが、仮に5月後半に種を播いてうまく発芽させても、収穫するのが8月後半になってしまいます。
苗を購入して育てた場合、5月に定植させて7月には収穫が始まります。
ミニトマトは種から育てられない訳ではないですが、明らかに非効率で現実的ではありません。
ちなみに農家もミニトマトは苗を購入していることが多いです。
苗から育てる主な野菜
- ミニトマトなどトマト系
- ナス
- シシトウ
- ピーマン&パプリカ
種も苗も販売されいている野菜
種も苗も販売されいている場合は、「種から育てられるけど苗から育てた方が簡単ですよ」というケースが多いです。
こうなってくると種から育てるか苗から育てるかは好みになってきます。
種も苗も販売されている主な野菜
- きゅうり
- バジル
- とうもろこし
- 葉ネギ
前置きが長くなりましたが、種から育てるか苗から育てるかの好みについてメリット・デメリットを解説します↓↓
種から育てるメリット・デメリット
私がおすすめの葉ネギを種から育てるメリットとデメリットです。
メリット
- 発芽の喜びを味わえる
- 安くおさえられる
- いつでも種を播ける
デメリット
- うまく発芽させられない恐れがある
- 育てるの難易度が上がる
- 間引きする必要がある
やはり、ベランダ菜園で一番最初に味わえる喜びは発芽だと思います。
苗から育てるよりやや難易度は上がりますが、葉ネギであれば初心者でも問題ない範囲だと思います。
是非、土からプチっと芽を出した喜びを味わってください!
苗から育てるメリット・デメリット
続いて苗から育てるメリットとデメリットです。
種から育てる場合のメリット・デメリットと表裏一体といった感じです。
メリット
- 育てる難易度が下がる
- 栽培期間が短い
- 間引きの手間がかからない
デメリット
- 種より苗の方が価格が高い
- 定植させる手間がかかる
- 苗を入手したらすぐに定植作業に取り掛からなければいけない
植物も小さい時が1番病弱です。
発芽に成功させても、環境によってはすぐに倒れてしまうこともあります。
確実にたくさん収穫したいと思う方は苗から育てる方がいいかもしれません。
苗から育てたい方におすすめの葉ネギ苗↓↓
【まとめ】葉ネギを育てるなら鴨頭ネギがおすすめ
ネギには色々な種類がありますが、ベランダ菜園をこれから始めるのであれば鴨頭ネギがおすすめです。
ベランダ菜園の醍醐味といえば、自分が育てた野菜を自分で料理して食べることだと思うので、1年を通してたくさん収穫できた方が楽しめるはずです。
また、葉ネギは苗から育てなければいけない程、栽培が難しい野菜ではないので、種から育てて発芽の喜びを味わってください。
間違っても長ネギをベランダ菜園で育てるのはNGです。
おすすめの葉ネギ『鴨頭ネギ』の種はこちら↓↓
さあ!ベランダ菜園で葉ネギを育てましょう!!
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